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実際に実施されたプロジェクトを紹介します

m3.comディスプレイ広告の活用事例

プロジェクト背景

エムスリーの運営する医療ポータルサイト「m3.com」にて活用されるアドテクノロジーについてご説明します。

一般的なディスプレイ広告において、広告主は予算の範囲内で広告効果を最大化するよう広告枠を買い取り、メディアは最も高い価格を提示した広告主へ広告枠を販売します。

m3.comにおいては、広告主はエムスリーグループ各社、メディアの運営主体はエムスリーです。m3.comのユーザー(医療従事者)に対して、MR君メッセージ、Web講演会、治験参加の募集、物品販売、転職支援などグループ内の様々なサービスを提案しており、治験であれば対象となる患者さまをご担当の医師の方に提示するなど情報を必要とされている方を特定して広告を配信しています。

プロジェクト内容

各ユーザーに最適なサービスを提案するため、m3.comにおけるユーザーの行動履歴を機械学習モデルに学習させ、ディスプレイ広告のCTRやコンバージョン金額を予測して、広告の表示優先度に反映しています。m3.comのコンテンツ閲覧には、基本的に会員登録後のログインが必須のため、ユーザーの行動履歴を反映させやすい点が一般のメディアとは異なります。

エムスリーグループの事業領域拡大に伴い取得可能な行動履歴は増加し続けており(2019年度は前年度比35%増)、データの前処理を適切に行ったうえで予測モデルの改善を継続しています。エンジニアと協同して、データ取得のための追加開発を行うこともあります。予測モデル変更時にはA/Bテストを行い、改善効果を確認してから全ユーザーへの適用を行っています。

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具体事例

m3.comでは、広告を表示することの価値を「CTR×1クリック当たりの利益」で定義し、価値の高い広告をユーザーに表示しています。CTRはユーザー×広告×表示場所ごとに機械学習で予測し、1クリック当たりの利益については広告ごとに全ユーザーで同じ値を使用していました。

プロジェクトにおいては、CTRの予測モデルをランダムフォレストからスタッキングを用いた手法へと変更し、予測精度を向上させることで全体のコンバージョン金額を9%上昇させる大幅な改善が実現出来ました。

また、別プロジェクトにおいては、1クリック当たりの利益をユーザー×広告ごとに予測するようパーソナライズを行い、各ユーザーにより適した広告が表示されるようになった結果、全体のコンバージョン金額が7%上昇する大きな成果を上げています。

プロジェクトのやりがい

グループ全体のサービス提案を行う点がこちらの業務の特徴であり、様々な部署とのやり取りによりグループ内のサービス理解も深まります。

MR君メッセージの既読確率予測モデルを用いた表示コンテンツの最適化、ユーザーのCVR予測モデルによるターゲット選定など、サービス担当者のニーズやビジネス特性に合わせたテーラーメイドな開発を行っています。また、医療現場のコロナウイルス対策を解説するWeb講演会をポップアップで告知するなど、医療業界におけるm3.comの影響力の高さを活かして、社会問題の解決へ迅速な対応を行うことも可能です。

エムスリーグループの保有する豊富なデータを用いて課題解決のための分析・開発を行い、ビジネス推進まで影響を持てることがエムスリーにおけるデータ分析のやりがいとなっています。

エムスリーの人|エムスリー株式会社【M3, Inc.】

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